【音楽】CRYAMY-音楽と生活と明日飲む酒
CRYAMY-音楽と生活と明日飲む酒
いつか誰かの手を繋ぐみたいに祈ってるだけ
いつか誰かの手を離してしまったときのような
悲しい思いをさせたくないだけ
CRYAMY『#3』「プラネタリウム」より(作詞作曲:カワノ)
活躍する世代はみんな年下ーCRYAMYってすごくよいよね
94年に生まれた私であるが、最近活躍するミュージシャンの略歴をみると、私なんぞより年下であることが多い。今回紹介するCRYAMYのメンバーもおそらく94年以降の生まれだろうと推測されるが、この世代(=ほぼ同世代)の作る音楽には共感できるところが多い。そしてこう、なんか切ない歌詞とか、多い。『crybaby』より「物臭」を引用。
時々は顔を出してね
忘れてしまう気がしているから
テレビなら金ないから売ったよ
あなたが買ってくれたのにね
CRYAMY「物臭」『crybaby』より(作詞・作曲 カワノ)
「テレビなら金ないから売ったよ あなたが買ってくれたのに」って歌詞が侘しすぎる。
カワノの歌詞は人間の侘しさで満ちている。聞けば聞くほどに自信を喪失する。泣きたくなることも多いが、しかしそれだけではない。
「人間の弱さ」などと言うと、ありきたりで申し訳ない限りだが、CRYMAYの音楽からは弱い人間に対する温かな眼差し、言うなれば愛を感じる。音楽を聴けば救われる、と言ったことが多々あるが、彼らは私のような落伍者に対しても眼差し温かく、これは紛れもなく救いである。
最近のインディーズシーンも色々だが、ある時期から、メロディがポップス寄りのものになり、歌詞も生活からは離れている。一方、cryamyはノイズ・ポップのような、90年代後半~0年代の雰囲気を感じさせるサウンドに生活のもの悲しさを歌っている。
……音楽のことについてはよく分からないので書くのはよそう。
私は生活に困っても誰にも金は借りないだろう。人に恩を売るのは癪だという、幼稚な考えが頭をよぎるからだ。リボ払いを重ね、上限に達すればレイクで金を借りる。恋人にも借りないかもしれない。かつてリリー・フランキーは極貧時代を過ごしたというが、元カノが生活を憐れんで数千円を恵んでくれたそうだが、そこに羞恥の念はなかったという。私はプライドが邪魔をしてそんなことは出来ないだろう。
精々、貰ったDAKOTAの財布を売却するくらいなものだ。売っぱらった財布で得た少ない金銭すらも酒に溶かしてしまうのが精々だ。
生まれてきて良かったなんて 思ったことはないんじゃないかな まぁついでに言えば生きてきて良かったなんてことも ないんじゃないかな
いやぁ、なんか色々悲しいことが多いですけど、頑張っていきましょう。CRYAMY聴いてると、明日の不幸が気にならなくなりますよ。自分と同じくらい悲観している人がいると思うと、安心しませんか?
そうでもない? そっかぁ、それじゃあまぁ、おやすま、またおはよう。明日を超えるため、何を飲もうかね〜