釘と屏風

釘と屏風

”釘と屏風”は3人組の文芸ユニットです

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【音楽】バズマザーズに関する覚書―私的なメモ。

バズマザーズに関する覚書―私的なメモ 形ある物の特権は消えてしまえるって事 キレイさっぱりとね 人工知能の反乱で世界はディストピア、 そうゆうの俺ちっともピンと来ない バズマザーズ『ムスカイボリタンテス』(2018)より 「Good by my JAM」 作詞作曲・…

【雑記】芥川賞の過ごし方―祭・MATSURIー実家に綿矢りさ『蹴りたい背中』があったので懐かしい。好きな作家の紹介とか。

さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。細長く、細長く。紙を裂く耳鳴りな音は、孤独の音を消してくれる。気怠げに見せてくれたりもするしね。葉…

【雑記】紀行文- to ISE of 三重に行った。ウルフの『ダロウェイ夫人』を旅のお供に(左部)

残るは窓だ。ブルームズべリの下宿屋の大きな窓を開け、そこから身を投げる。――なんとありきたりで、面倒で、メロドラマみたいな行為であることか。連中がこれをいくら悲劇と呼ぼうが、ぼくはそう思わず、レーツィアも思わない(妻はぼくの味方だ)。ホーム…