釘と屏風

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”釘と屏風”は3人組の文芸ユニットです

書評

【書評】栗下直也『人生で大切なことは泥酔に学んだ』-二日酔いの頭でふとこの本のことを思い出してそんなに読み込んでいない気もするけどいい本だったのでまた読みます頭痛い(左部)

栗下直也『人生で大切なことは泥酔に学んだ』-二日酔いの頭でふとこの本のことを思い出してそんなに読み込んでいない気もするけどいい本だったのでまた読みます頭痛い(左部) 呑むべしや、今夜は、死ぬほど呑むべしや、というような工合いで、一刻も早く酔…

【書評】馬場広大「みかんの木」(左部)

馬場広大「みかんの木」 港町へ出た。マルイチの前を通った。さっきまで奈々がレジを打っていた店だ。何のことはない、海と山を行ったり来たりしているだけだった。この島にはそれしかなかった。昔、映画の撮影に来た女優が「何もなくて退屈だ」と騒いだとき…

【書評】保坂和志『考える練習』を読んで色々と考えているフリをする―夏目漱石の『草枕』って保坂さんっぽいんじゃない?(左部)

「西洋の本ですか、むずかしい事が書いてあるんでしょうね」 「なあに」 「じゃ何が書いてあるんです」 「そうですね。実はわたしにも、よく分からないんです」 「ホホホホ。それで御勉強なの」 「勉強じゃありません。只机の上へ、こう開けて、開いた所をい…